退職、再び。 27歳
つい先日、転職先の税理士事務所を退職した。
働き始めて2ヶ月。
思ったよりも相当早い撤退だった。
うまくいけば何年も働いて税理士資格を取ろうと思っていただけに凄く残念な結果だった。
◆入社前
前職の予備校とは違う新しい仕事に期待感を持っていたし、簿記の資格を取った時に感じていたことだが、実務を学ぶことで税理士資格の勉強にも相乗効果があると思っていた。また、≪子供が生まれるのに仕事なくてどうするの≫という周囲からのプレッシャーから早く抜け出したいという環境からの影響もあった。
ただ、「前職と同じくらいの給料があれば大丈夫?」と確認されたにも関わらず、最初に提示された金額は8万円のマイナス。あり得ないと思ったが、「同年齢の社員がいるから同水準にしている。」という理由らしく、仕方なく受け入れた。
(※前職+休んだ期間2ヶ月を足して月給料に換算するとそんなに変わらなかったので、なんとか自分を納得させた。)
◆働き始めて
千葉方面行きという最高の待遇を得て、通勤のストレスは相当軽減。
東京方面行きのホームに溢れんばかりに人が並んでいるのと比べても天国だった。
仕事自体は未経験の分野だったため、会計ソフトの仕組みを覚えるので精一杯だったが、会計入力や決算資料の作成などで簿記の知識を生かせて面白かった。
(簿記ではあまり理解ができなかった〈預り金〉は毎月使うものだと知った。 )
また、10人以下の小さい事務所だったが年が近い同僚には仲良くして貰った。
前の職場ではほぼ行かなかった飲みにも毎週のように行った。自分がこんなに時間を共にするなんて!(嫁様が里帰り出産でいないことも関係していたとは思うが。)
しかし、通常の仕事は良かったものの、当の所長が重度の癇癪持ちだったことでわけのわからないことが増えてきたため、精神的にとても参ってきてしまった。
ケース① 税金額の計算
・いきなり、私が電話に出ていて話を聞けていなかった税金額の計算を頼まれた。
それはまだ良かったのだが、金額を知らせに行った所、
「資料として出せよ!!!明日使うんだから!!そうじゃないとお客様にどうやって説明するの!?」
と激昂。
仕事を受けた際に聞いても「これ以上の情報は私は持ってない。」と言っていたのに、どういうことだろう。。
結局残業して資料を作った。(次の日に内容に文句を言われた。)
ケース② 資料の作成
・会計ソフトへの入力を頼まれた内部の仕事。
初めてのソフトで周囲に聞きながらなんとか進めて、一旦完了したため不明だった細部を質問しようと提出にいった。そこでは、
「なんでこれで終わりにしようとしてるの!!!!?出力しろよ!!!それが成果物!常識だろ!!!紙で出して!!」
と激昂。その提出の方法だとか、質問をしに行ったのに全く意味がわからない。
この時点で頭がおかしい人なのだと自分の中でインプットしてしまった。
まるで40年連れ添った夫婦にしかできないような対応を求められる。入社2ヶ月もしてない新人に。
「次から資料で出してね。」という一言で済むのに、なぜ怒ってしまうのだろう。
恐らく、自制の能力が欠如しているのだろうと思ってしまった。
それ以外にも同様のことが多くあり、入社1日目から見たのは、同じ年の入社1年未満の人が2時間くらいずっとネチネチ怒られていた光景。
次の日もその次の日も、次の週もその先も・・・という感じであった。
そして土日や終業後も長文の連絡が来る・・・。
◆その後
自分には珍しく、同僚や友人に相談もしたが、結局呼び出されてわけのわからない理屈を飲み込まざるを得なくなって辞めた。コミュニケーションの方法を変えてみたり、周りの人も気を使って、自分の仕事の内容を聞いてくれたりしたのに、残念。
退職から1ヶ月程しても離職票が届かない。請求したのに。
法律に則って書類のやり取りをする税理士という職業であるにも関わらず。信じられない。
◆今回分かったこと
・税理士等の士業だと一般の中小企業よりファミリー感が強く、ワンマンになりがち。
税理士試験の勉強をしている時間が長かったためか、トップには社会人経験が少なく、自分の考えに固執してしまう。
総じて変わった人が多い。
・業界経験がないと基本的に給料が安い。
・知識がないと成果も出しづらい。目に見える成果もない。
つまり、一般企業より年功序列的な色合いが濃い。
・税理士事務所の仕事自体は面白い。
・中小企業の業績は想像以上にタイヘン。
特に飲食業界は業績が悪いことが数字でも表れてしまっている。
・自分はなんでこんなに頑張れないんだろう・・・(´・ω・`)悲しい
end.