就職活動をしていた時の目標は「ドラクエⅩを買うこと。」だった。
最近、以前お世話になったことがあるNPO法人若者就職支援協会の黒沢さんと安倍首相夫人の対談記事を読んで、本を買った。
最悪から学ぶ 世渡りの強化書 ―ネガポジ先生 仕事と人間関係が楽になる授業―
- 作者: 黒沢一樹
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2015/07/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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本が出る以前から出版されることは知ってはいた。
しかし、転職して2ヶ月でまた転職活動をするという悪い状態にも関わらず、『「最悪」っていうほどの状態ではないなー』と自分で思っていて本は買わなかった。
「虐待、貧乏、父親が4人」
「転職50回」
という黒沢さんの状況と比べると、自分の状況はそんなに大変なものではないので買う必要はないと思ったからだ。
だが、上記の対談記事を読んでみると以前伺った話の100倍以上に壮絶な人生だった。
「ヌードダンサーの母の元で育った」「子供の頃は万引きをして生活していた」という話は、マンガで読んだことあったり、地元のヤンキーみたいだなあと思い断片的に聞いた時には理解が難しかったが、文章で読むと壮絶としか言いようのない話だった。。
話は変わるが、僕が「社会問題」を身近に感じたきっかけは柳楽優弥さんの『誰も知らない』という映画を姉と見た時だと思っている。
著者が生きてきたのはリアルにその世界だった。
◆自分にとってこの本はどういう影響があったか
そんなことを考えながら読んでいた時に思ったのが、ブログタイトルのこと。
3~4年前に大学を卒業してから既卒の身分で就職活動をしていたの目標は「ドラクエⅩを買うこと」だったなあと(笑)
半ば冗談半分で、人に自己紹介する時に話していたのだけど、今3年ほど経ってドラクエⅩをやっていることを考えると、結構自分の深層にあった要求だったみたいで笑えた。
さて、この本で印象に残ったことは
①「~しなければいけない」というのを取っ払えた。
転職先が決まった時、実は目標を立てていた。
・最低3年は勤める(自分の中で最長)
・3年で(30歳までに)税理士試験2科目とキャリアカウンセラーに受かる。
・・・
そしてまだ就労中ではないから何かやろうと焦って、「資格の勉強をしなきゃ」とか「運動しなきゃ(おなかが出てきた)」とか「~しなければ」と考えることが多かったのだけど、その考えをパッと転換させることができ、心に凄く余裕が生まれた。
まずは「最低限、自分たちの生活が続くこと(収入が安定すること)を目標としよう」、と資格をとってキャリアアップなどと精神的に疲れ果てるまで考える必要はないぞと。
②一番やりたくないことから考える(≒ネガポジ)
就職活動時はとにかく「やりたい仕事」「出来る仕事」とかで考えがち。
しかし、「一番やりたくないこと」を考えれば、それ以外の選択肢は自分の選択肢として存在する。
⇒選択肢が広がる。
③(なんか書こうとしたけど忘れてしまった)
こんな感じ。
具体的にやったことは、気持ちに余裕ができて夜ご飯を作ったり、色々と家事を手伝えた。
以前は仕事で帰りが遅くなった時は、「資格の勉強ができない!スケジュールが遅れる!」と考えて自分で追い詰めてた。
心に余裕があるといい人生を送れそうです。
仕事が始まるまで全力でドラクエやります。
失われたものを数えるな。残っているものを最大限に生かせ。
ルートヴィヒ・グッドマン